はじめての牛乳を、はじめよう

はじめての牛乳を、はじめよう

はじめての牛乳を、はじめよう
  1. 牛乳はいつから飲ませていいの?

    離乳食の材料としてなら、離乳中期(生後7~8ヶ月)。
    飲みものとしてなら、1歳を過ぎた頃でしたら大丈夫です。
    飲みものとしてあげるときも、乳製品がはじめてなら、ごく少量から試し、牛乳に対して食物アレルギーなどがないかを確認しましょう。
    すべての子どもがいきなり牛乳を好きになるというわけではありません。はじめは、なかなか飲みたがらない子もいます。
    母乳や粉ミルクをやめて、無理に牛乳に変える必要はありませんので、子どもとママやパパのペースで少しずつ牛乳に慣れていきましょう。

    まずはひとさじから 安全を確かめながら少量から徐々に与える。1歳をむかえたらOK!

    牛乳選びのポイント

    お店の牛乳売場にはいろいろな種類が
    並んでいてどれにすれば…と悩みますよね。
    まずは、成分無調整牛乳(ふつうの牛乳)を選ぶとよいでしょう。目印は、パックの上部にある「切欠き(きりかき)」と呼ばれるくぼみ。 この切欠きは、成分無調整牛乳だけにあるものです。
    店頭では、この切欠きを牛乳選びの目印にしてください。

    成分無調整牛乳製品のイメージ画像。パック上部にある切欠きが目印である説明が書かれている。
  2. はじめての牛乳の飲ませ方は?

    「少量から人肌で」が牛乳デビューのポイントです。
    まずは、人肌程度に温め、スプーンで飲ませてあげてください。
    おなかがゆるくなるなど、いつもと変わったことがなければ
    少しずつ量を増やしていきます。

    1日の量としては、200~400mLくらいまでを目安にしてください。
    飲み慣れてからも、ほ乳瓶だとゴクゴクと飲みやすく、
    量が増えてしまうことがあるので、
    コップを使うなどして飲みすぎに注意してください。

    目安は1日、200mLから400mLである説明のイメージ画像
    はじめての牛乳を飲んだときの牛乳ヒゲの絵買いはとってもチャーミングな瞬間。ぜひ思い出の位置枚を写真に取ってみてくださいね。
  3. はじめての牛乳は
    アレルギーや体調の変化に注意

    アレルギーって大丈夫?

    牛乳は、食物アレルギーの原因となる可能性がある食材のひとつです。ほんの少量でも発症するおそれがあるため、
    よく様子を見ながら、少量から始めていきましょう。
    「牛乳アレルギー」とよく混同されるのが、「乳糖不耐」です。
    牛乳に含まれる「乳糖」を体内で十分に分解できず、
    おなかがゴロゴロするなどの不快感を感じることを
    「乳糖不耐」といいます。

    牛乳を飲んで変わった様子があったら、必ず医師に相談しましょう。

    鉄欠乏性貧血(牛乳貧血)ってなんだろう?

    栄養豊富なイメージの牛乳ですが、実は、鉄の含有量が多くありません。
    ですので、牛乳を飲み過ぎることで、母乳や離乳食の量が少なくなってしまうと、
    鉄欠乏性貧血になりやすいことが知られています。

    さまざまな食べ物から栄養を摂れるようになる1歳までは、
    飲みものとしてでなく、離乳食の食材として使いましょう。

  4. 牛乳の栄養と子どもの成長

    幼児期の体

    幼児期は発育が盛んで活動量も多くなるため、
    体重あたりのエネルギーの必要量は成人期の約2倍になります。
    たんぱく質の必要量も体重あたりでは成人期の1.5倍程度になります。
    また、骨の強化や歯の質の向上のためには、
    カルシウムやビタミンDなどを十分に摂ることも大切です。
    カルシウムは炭水化物やたんぱく質に比べて消化吸収率が低く、
    また幼児期は吸収能力がまだ不十分なため、
    消化吸収の良い食物を選ぶことが重要です。

    牛乳の栄養

    発育に欠かせないカルシウムとたんぱく質を
    豊富に含む食品、それが牛乳です。
    特に牛乳に含まれるカルシウムは吸収されやすい
    というメリットもあります。

    調理不要で成長に必要な栄養素が豊富な牛乳は、ママやパパにとっても頼りになる味方ですね。
    牛乳製品に含まれる栄養成分の説明イメージ画像。歯や骨の材料になり丈夫にしてくれるカルシウム、筋肉や肌、髪の毛のモトになるたんぱく質、目や肌を健康に整えるビタミンA、新しい細胞づくりを助けて成長をサポートする亜鉛、体を元気にしてくれるビタミンB2、造血作用があり貧血を防いでくれるビタミンB12の6つの栄養素があげられている。